I Love Serendipity.

私のツイン体験記

★第2話★ハートに羽根が生える

旅行から戻り、不思議な感覚に陥ることから、

なんだかとっても気になる人になった、その彼。

帰ってからもばったり偶然会ったりした。

 

好印象だったけど、まったく恋愛対象ではないし、

そもそもタイプでもない。

 

何度か偶然会ううちに、むしろなぜか苦手?くらいの感覚。

 最初に感じた好印象はなんだったのか。

なのに、とっても気になる。

 

でも、彼の方は、私のことは特に気にかけてないみたいだった。

なんだ、縁があるって思ったのは、私だけだったのかな、と思っていた。

 

そういう感じだったのに、

ある夜、私は急に目が覚めた。

 

その日の数日前から、やけに部屋の常夜灯が明るかった。

まるで、その光が私の胸にさすようにも見えていて、不思議だった。

 

夜中突然目が覚めたとき、

なぜ、私は目が覚めたんだろう?とおもったところ、

 

私のハートの真ん中から、女の子が飛び出してきた。

「とのーーー!!!」

 

は?

との?

ナニコレ?

なんか若い女の子が大喜びしてる。

それはそれは、羽根が生えてパタパタして、飛びだして行ってしまいそうなほど。

心臓あたりで。

 

私、起きてるよね?

 

ザンネンながら、起きていた。

 

自分の胸を見ながら、呆然とする私。

心の底から、大喜びしてる女性。

 

この彼女はあの彼に会えて喜んでいることはわかった。

彼のことを殿と呼んでいることも。

これは直感的なもの。

 

でも、この現象がなんなのか、

しばらく考えてみたけど、わからなかった。

当たり前だ。

私は、過去世って言葉も知らなかったんだから。

 

ゆ、夢だな。

これは夢だ。

なんか妙にリアルだけど、これは夢だ!

 

と思って、そのままもう一度寝ました。