I Love Serendipity.

私のツイン体験記

★第5話★お墓にて

確かめよう!と、思い立って、その場所は行った私。

もし、私の過去世が側室、姫なら、

もし、あの人の過去世が殿なら、

きっとその場に行けば何かわかるはず。

 

幸いにも?私はその土地のエネルギーや

人の想念なんかには敏感にキャッチできる体質だし!

何もなかったらそれでいい。

確かめたい。

悶々としているのは嫌だ。

そう思って、その場所へ行くことにしました。

 

そのお寺は、古い墓石が並んでいるところがあり、

そこに、殿と側室の塔があります。

隣には累代の墓。

 

まず、そこでもびっくりしたのは、

お寺の入り口に立って、呆然とする。

初めて知るお寺の山号に、

それぞれの苗字の1字が入っていたこと。

 

ぐ、偶然?

なんか怖いな〜と思いつつ、中へ。

怖いしか出てこない。

 

まずは塔の前へ行き、手を合わせてみる。

 

あら?何も感じない。

やっぱりなんでもなかったのかな。

私の気のせいだったのかしら。

 

そう思い、せっかく来たから、

お隣の累代の墓も挨拶はしようと、

そちらへ向かいました。

 

すると、そこに歩き、近づくにつれ、

頭の上から重いものがズーンとくる。

普通に立っていられないほどの圧力で、前かがみに。。

これって前にもあったな。。。

あの旅行の時に、行った神社の奥の院へ向かう道だ。

私はふらふらになってまっすぐ歩けなかった。

 

前かがみになったその途端、

胸の奥の方から涙がこみ上げてきて、

ボロボロボロと大粒の涙がたくさん出てきた。

悲しいとか、そういう感情はないのに。

この時、少し時空が何かと重なっているような不思議な感覚でした。

たいてい何かをキャッチするときは、

意識ははっきりしているのに、

夢の中にいるような感覚になるんです。

 

これは一体なんなんだろう⁉︎という戸惑いもありつつ、

その涙がひと通り流し終わって落ち着いた頃、

帰ろうとして、また最後に塔に手を合わせて、その場を離れる時には、

名残惜しいような、心惹かれるような感覚とともに、

隣に置いてもらって良かったねぇと、

姫の塔に、心の中で話しかけていました。