I Love Serendipity.

私のツイン体験記

「君の名は」をふたたびみて

1年ちょっとたち、「君の名は」を観ました。

 

初めて観たときは、過去世の記憶が蘇ったばかりで私はまだ混乱のさなかにいたから、響いた言葉は

「あなたは誰だ?」の問いかけの言葉でした。

とても揺り動かされた。ザワザワした。

あの呼びかけは、胸の底から何かが溢れそうになり、何かを思い出しそうだった。

このセリフは、誰々さんだけではない、その存在そのものを問いかける言葉に聴こえた。

 

いろんなことがあって、理解して、

それから観るこの映画は、とっても感慨深かったです。

 

やはり三葉のおばあちゃんの、神さま=むすびのセリフに揺さぶられる。

「より集まって形を作り、

ねじれて

絡まって

時には戻り

途切れて

また繋がり

それがむすび

それが時間」

 

それから2人が、記憶がなくなり、

でも心に引っかかっていうセリフ。

「大切な人

忘れちゃいけない人

忘れたくない人」

 

くちかみ酒を瀧くんが飲むのは、結魂に見えた。けっこう官能的。

場所は巨大な御神木の元。生命の樹のよう。

相手の半分の魂を自分の体の中に入れる。それは細胞に染み込む。

そのあと瀧くんが見る、三葉の過去のビジョン。

隕石が落ちるところから、三葉の記憶をたどってゆく。

受精卵まで遡る。

受精卵。

生まれる前から知っていた。

生まれた時から知っていた。

生まれた時から見ていた。

…ってことだね。

 

忘れても忘れられない人。

あの世とこの世の境目の片割れ時が、2人の時空を繋いだ。

片割れ時が過ぎれば、ふたりはまた記憶をなくしてしまう。

でも、離れ離れになっても、男性は女性にやるべきことを残す。

心の真ん中に、好きだって言葉を残してね。

それをする女性は強くなり、家族のカルマにも立ち向かってゆく。

現実と夢を行ったり来たりしながら。

でも夢は夢ではなかった。

感覚しか頼りにならないのに、どうしても確信めいた気持ちだけが残る。

 

映画のところどころに、たくさん散りばめられていたキーワードが、ふたたび観たら気がつけました。

陰陽。

水の神社。

三葉が持って踊った鈴は、龍の飾り。

ふたつに割れる彗星。

入れ替わる。

相手を自分の中に入れる。

探す。

意味もわからず流れる涙。

どうしても諦められないもの。

女性が一度死んで、男性が引っ張って蘇り、新しい物語をふたりで創造してゆく。

 

この他にもたくさん、ありますね。

 

これはツインの物語だったんだね。

改めて、映像美とともに、感動でした(*^^*)