I Love Serendipity.

私のツイン体験記

★201話★伏見稲荷大社 かぐやとわたし

伏見稲荷大社に着くと、

もう夕方であたりは薄暗くなりはじめの頃だった。

 

でも人がたくさんいる。

 

さすが日本3大稲荷!

 

狐たちに感動しながら、

もう一人、夜に会う約束の友人がいるので、

サクサクいこうと足早に境内を歩いて行った。

 

 

お賽銭をケチって、手を合わせて、

1000本鳥居まで向かった。

 

外国人観光客もたくさんいる。

 

裏の山の一巡り、どうしようかな?と思ったけど、

ここはショートカットで行こうと思っていた。

でも鳥居はみたい。

そのルートを歩いているつもりだった。

 

 

道を入っていくと、

どんどん人がいなくなる。

 

だけど、私は止まることもなく、

足がどんどん前へ進むような感じで

歩いていた。

 

竹林の中を歩いていく。

 

おかしいな?

そろそろ、また鳥居のところに出るはずなのに?

 

 

でも、歩く足を止める気にならない。

 

内側で、そのまま進んでって言う。

 

どんどん歩いた。

あたりは夕暮れで、どんどん暗くなっていく。

 

 

途中で、鳥居がたくさん、稲荷がたくさんの

行者の滝行場へ出た。

薄暗くて、ここは入ったらやばい!って思う。

 

なんか、ものすごくおどろおどろしい。

荒行なんてやるもんじゃない。

 

なるべく接触しないように、そこも通り過ぎた。

なんとなく、この光景を見せられてるんだって気がしてくる。

そして、場の浄化。

歩いていくだけで、場の浄化も行われている。

 

彼たまくんは、

大丈夫だから進んでって言うし。

 

また、どんどん歩く。

これは絶対おかしい。

道を間違えたんだな。

 

でもこれを戻るのもなぁと思いながら、

前に進むしかなかった。

さっきのところをまた通るのは、やだなぁ。

 

ついでに、携帯の充電も数パーセントになっていた。

 

これはやばいかも。

ジワジワ怖さがでてくる。

Google先輩がなくなったら、私は完全に迷子だ。

でも、彼たまくんは大丈夫っていう。

これを信じた。

 

あたりは、竹林しか見えない。苦笑。

人も歩いてない。

 

 

歩いていくと、また、滝行場へ出た。

 

ここも、たくさんの鳥居と稲荷とあって、

ものすごくおどろおどろしい。

闇が濃すぎて、一歩も入れない(涙)

 

なるべくみたくもない。

 

すると、小道から、道へでた。

Google先輩が示したのは、伏見稲荷大社から

かなり離れたところだった。

 

彼たまくんは、ありがとう、という。

なんだかさっぱりわからない。

 

がーーーーーん。

ここから1時間くらい、電池切れにビクビクしながら、

また歩いて戻ることになった。

わたしは汗だくになってる。

 

竹林が広がる。

 

なんとか伏見稲荷大社まで戻り、

友達との約束の時間にも間に合った。

 

京都の街まで戻り、

久々の再会で、ご飯を一緒に食べる。

 

この彼女は、私と夏に、一緒に彼と泊まりがけの旅に行き、彼に褒め殺され、認められて嬉しいとなり、さらに彼の孤独や寂しさに同調し、もらい泣きしてから、以来とても彼のことを気にしてる。

彼もそうやって尽くしてくれる人が好きだから、好印象を持ってて、わたしはなんだかモヤモヤしてた。

 

一番先に、彼は元気か?聞かれた。

 

わたしは彼は元気だし、彼はあれでいい。

全く問題ないよと伝えた。

そんな気に仕方は、して欲しくなかった。

わたしが浄化をしてるし、彼自身は本来はとても光の人だし、あなたにもほんとの相手がいるから寄り道するなとも思う。

念のダウンロードの時の登場人物の一人。

彼とこの彼女と、わたしと他の人々と箱根神社へもいってるけど、この時、この彼女も過去世で彼と関わり合ったんだなと感じた。

彼女が彼を追っかけてる感じ。

彼の周りには、そういう女が何人かいるよなぁ。

 

彼女は京都で大怪我をしている。

わたしは、それもあって伝えた。

自分本来の道へ行くためには、

自分の穴を埋めるのではなく、

自分の体を大切にすること。

寂しさではなく、喜びで繋がれる人に心を向けること。

そう伝えたけれど、帰ってきてから彼女に送ったお礼のメッセージには、返事はなかった。

 

この日は夜行バスで帰る予定だった。

彼女と別れて、バスに乗りかえる。

 

この日、バスの常夜灯の光がまた、

私のハートに真っ直ぐ差し込んでいた。

意味もなく涙が流れる。

何か、完了したんだな。

最初に姫がハートから出てきた時と似てる。

私も原点回帰なのかもしれない。

 

 

この数ヶ月後、

伏見稲荷大社の竹林には、

かぐや姫の伝説が残ると知る。

迷って竹林をぐるぐるしたのは、

お賽銭をケチったバチじゃなかったんだー!

ってホッとした。笑

 

そりゃそうだ。

伏見稲荷さんは、

そんな小さい稲荷じゃないね。笑