楽しみにしてた点描画!
お部屋に入るなり、私は驚きに包まれた。
そこには、点描画の先生の作品が並べられていた。
その、モチーフや、題材が、
私がこの2年で辿ってきた時のキーワードが散りばめられていて、興奮した。
菊理姫、龍、統合、ツイン、
宇宙、真我、などなどなど。
すごく興味深いじっくり見入った。
絵で表すとこんな感じなんだ!
点描画の先生から、絵を描くのははじめて?と聞かれ、はい、と答える。
彼女はこういった。
はじめに点を描いたら、そこから導かれるからあまり考えずに、そのまま描いていって、と。
ふむふむ。
白い紙に、最初に点を描く。
その次。
その次。
なんとなく、ここに点を打ったほうが良いなというところに、絵の具を置いていく。
はて?
私は何を描いてるんだろう?
描いていくうちに、
見えてきて、後ろから覗き込んだ先生も、宇宙だねー!と言う。
そしてご自身の作品を指して、
キキララの世界だね!と言った。
おもちゃ箱がひっくり返ったような、
パステルカラーの可愛らしい作品。
そう、私が描いた絵。
そこには銀河が広がっていた。
点々を無心で描いていたら、
途中からトランスに入るような感覚になって、変性意識になっていた。
私の内側から声がした。
「ここからきたんだよ」
幼い感じの声。
いつもする声。
とのたまくんだ。
へぇ。ここからきたんだね。
完成した絵は、生まれたばかりの銀河のようだった。
点描画の先生は、次に2枚目を描くように言いました。
私の描き方には迷いがないから、
そのままテクニックとか気にせず、思ったように描いてと言って。
「絵が導いてくれるから」
2枚目は、水彩絵の具で描いていく。
これもまた、何を描いているのかわからない。
最初に赤と紫の色で描いていった。
つぎに、青と緑で描いていった。
そして、また、声がする。
赤は、私なんだって。
そして、青は、彼、なんだって。
広がる赤に、まっすぐ注ぎ込まれる青。
それは「生まれる」だった。
受精の瞬間を描いていた。
黄金の光に包まれて。
私はなんだか、感動していた。
こうやって描こうとしてなかったのに、
絵が完成したから。
この絵を見た先生は、とても純粋だね!
繋がって描いてたのがわかるよと言い、
もう一度言ったのだ。
「絵が導いてくれるからね」