I Love Serendipity.

私のツイン体験記

★174話★裏の世界と表の世界

それから2週間後。

私の部屋の契約となった。

 

その関係で、私はスタッフと会うこととなっていた。

 

その建物の住人の人も一緒に、

終わった後、飲み会となる。

 

はじめまして、とこれからよろしくの飲み会をして、2軒目に行ったとき、

表の世界への現れをみた。

 

そのスタッフさんが、

「好きな人ができた」と言ったんだ。

 

びっくりした。

弁天ちゃんが、取ってくれた蛇のことが、

現実となって現れた、と思った。

 

私と出会った頃、2年前からすでに、彼女の断末魔を感じていた。

もう、2人は終わっているのに、ずっとそうならなかった。

それは、蛇だったのか。

あの側室か。

とのたまは、「私のところへ行くために戦っている。みるな」と言った。

 

 

私はその人の話を、

驚きながら聞いていた。

周りの人はふつうに恋愛話として聞いている。

 

彼と彼女は、周囲からは夫婦のように思われていたりする。

でも、実際はもっと苦しい関係だ。

それはわかる。

削り合うような関係。

彼が疲れている時に、会話して、

浄化が必要だよというと、そのスタッフの念だって何回も言ってたくらいだから。

 

この日、

私は彼女から気持ちを聞いた。

あんまり聞きたくなかったことだけど。でも聞きたかったことでもある。

 

周りからは夫婦みたいにみられたり、扱われたりするでしょう?実際どうなの?って。

それには、そういう関係はないって答えだった。

「私は彼に対して気持ちはあったよ。

私は離婚したし、当時本当に力になってくれたし、かっこよかったから。

あちらは結婚してるけどね。

でも、今は会話もない、殺伐とした関係だけど、仕事を10年一緒にしてきちゃったから。情はある。

 

今までなかったけど、

久しぶりに好きな人ができたんだよ。」

 

彼と彼女の関係については、

すごく複雑な気持ちではあるけれど、

奇跡が起こったように感じてた。

膠着したものが、動き始める予感。

 

私は解放されたい。

次の世界へ行きたい。

 

 

この日の不思議な出会いから、

私はとても好条件の仕事が一つ決まり、

引っ越し先の生活の見通しが立ってきた。

 

両親との癒しも大詰め。

 

引越しの日の前に、

私は海外にも行っちゃうんだな。

 

 

おかしなスケジュールだったけど、

全部やるんだって思ってた。

心は決まった。

流れに乗り、やり切るぞ!と、

エネルギーを出して行っていた。

 

振り返れば、このフェーズで、

私は満たされなかった、失われてきた、母との繋がりを取り戻していく。

あらゆる角度からね。