予告の日の11/8は新月だった。
その日は特に彼からの連絡ってなくて、その代わり、夢を見る。
「宇宙」というカフェの夢。
彼が登場して、そのカフェを出て帰ろうとする途中、龍に見える赤い岩。
私は振り返ってカフェに戻ろうとする彼の背中に手を当てる。
彼が「宇宙に戻ろう」と言い、私は少しためらっていた。
目が覚めると、あの漢字の書かれた布が空中に浮かび、
私の手には、彼の背に手を当てたリアルな感触が残っている。
・・・なんだ。
現実の彼じゃないじゃん。
その日、肉体の彼から、私が住む家の契約が、
完全に別の人に移管されたと連絡がある。
これで彼と私は完全に利害関係がなくなった。
私はこの時、利害関係がなくなったから、一緒になるんだって思った。
同じ所に住むんだとも思った。
それは他のチャネラーからもそう言われていたから。
なのに、なくならない不安。
抵抗する心。
その理由は明らかで、
彼のそばには、あの側室だった女性がまだいるから。
予告どおりにならなかったことにも、
私は私の身体にいる彼たまと思っている存在に、疑いを持っていた。
私はここからまたしても、大きな圧を感じる日々に突入する。