I Love Serendipity.

私のツイン体験記

★184話★願いが叶う時

さて、翌日。

この日はみんなで、観光も兼ねてて、

温泉行ったり、神社へ行ったりした。

 

芦ノ湖まで足を延ばす。

そのあと、箱根神社へ出向き、

私が鮮明に覚えている、

一年前叶わなかったことが、ここで叶った。

 

前に、私の思い込みを溶かす時に、あったこと。

一年くらい前、

九頭龍神社へ、2人でお参りに行けたら、私が信じた通りだって思ってたことが、その時アクシデントがあって彼は来れなかった。この時、それでも信じるのか?って内側から言われたんだ。

その少しあと私たちは仲違いをするというか、私が一方的に切れる形でしばらく疎遠になった。

 

今回、箱根神社の中の九頭龍社へ行った時に、それが不意に叶ったのだ。

九頭龍社で、私が先に手を合わせていると、

彼が右隣にやってきてお参りを始めた。

 

なんだかこんなことだけど、

私は感慨深くって、感動した。

これまでのいろんなことが思い出されたから。

彼は、わたしの思い通りになんて、

一つもならなかった。

こうならないと!と思ったことは、ひとつも叶わない。

 

その後、本殿へ行くと、

魔女さんに誘われて、彼が隣で魔女さんと一緒にお参りしてるのを見て、すごく腹が立つ。

 

なぜなら、これは私の勝手な思い込みなんだけど、これまで私が知ってるカップル(と言っても、男性が大きな仕事をしてて、女性のお客さんがいっぱいいる人ね)男女で一緒に祈ってる人たちは、

だいたい特別な関係だったりするから。

一緒に夢や目標みたいなのを祈願してるから。それが連想されて、バカじゃないの!って腹立たしかった。うかつにも程がある。

なんで腹立たしいのかというと、優しいんだよ、本質的に。隙があるっていうか。

だからうっかり女性の悩みとか相談にのったり、引き受けたりして、絡みつかれて、

後々彼は苦しんでる。

その浄化だって、わたしが一緒にやってたりするんだから。

 

それで、プリプリと頭に来てて、

私は先に次のところへ向かった。

小さな恵比寿神社があるのだ。

 

私にとって、恵比寿神社は、特別なところになった。

元伊勢で、子どもを産んだと言われたところだ。

そこに入って、ひとりお参りしていると、

他の人は素通りして先に行ったりしてたみたいで、

気がつかなかったけど、

私の後ろに彼が来てたみたいだった。

後で、後ろ姿の写真が撮ってたのをもらって、

知ったのだけど。

お参りしてると、スッと私の右隣に入ってきて、ここでも並んでお参りしたんだ。

これには本当に驚いた。

行ったことがある人はわかると思うけど、

とても小さい狭いお社だし、彼の性格上、

一緒に並んでなんて、そうそうないから。

 

この後のプロセスで、えびすの存在を、

強く感じていくことになるんだけどね。

 

私は本当に感慨深くて、

この境内にある、弁天社まで行くと、

泣けて仕方なかった。

弁天さまには、彼を目覚めさせてくれってお願いしたのだから。

その時に来たおみくじメッセージは、真とは、誰が見ても真である。自分だけの思い込みではないというメッセージだった。

これで、誰からも認められてないのだから、

私の思い込みだけかって落ち込んだものだ。。

目を瞑って、手を合わせると赤いエネルギーがみえる。

最近、弁天は、赤く見えるのだ。

 

ありがとう。弁天さま。

私が1年前願ってたことが、時を経て、

ここで不意に叶っていました。

 

その後、温泉に寄り、

また夕方から宴会となる。

 

この日も彼の身体はとっても疲れているのがわかり、咳もひどく、ヒーリングをしてあげた。

左側が腫れていてそこに手を当ててると、伝わってきたことがあった。

 

彼の左側半分は、戦っていた。

ぐるぐると怒りが渦巻いている。

それはあのスタッフの女性と。

絡み合うように戦っていて、それは削ぎ落とし合うエネルギーに感じる。

許せないって感じる。

私のためでもあるって、はっきりわかって、

私は気がつくとボロボロと涙が出ていた。

 

特別にしたがために失った。

 

彼が仕切りに言う、特別扱いはしないって言葉。

みんなに気づかれないように涙を流した。

これは彼の涙だ。

彼はボロボロだ。

 

この様子を見てた魔女さんは、

エネルギーを感じてて、

私から愛が溢れていると表現した。

 

痛み分けだと。

 

手を当てている時に伝わってきたもので、私はもういい。

もう終わりにしてって強く思う。

こんなに辛いのは、もう終わりにしてほしい。

彼の口から、スタッフに恋人ができた。

それでいいと言っていて、ご恩と奉公だとか(いつの時代だ)、スタッフの様子見ているとの話だった。

それでも、彼にだって情があると思う。

そのスタッフの女性に甘えてたこともある。

 

私は彼に伝えたのだ。

「結婚している女性のことも、スタッフも、(じつはかつての正室と、側室だから)

どちらも長い年月をかけて、

課題はクリアしました」

「もう終わるから、

安心して、離れるに任せて、

手放してください。

よく頑張りました」って。

 

彼は、私が言ってることは、

わかっているといった。

 

この後、私はあることを話したの。

この日、新たに合流した人がいて、

その人が、遮らずに一人一人の話をじっくり聞く、ということを提案してくれた。

 

私の番が来て、何を話そうと内側を感じたら、これが出てきた。

「私はこの数ヶ月、家族の再生をしていて、実家の方がとにかく大変で、途方に暮れた。でも、妹が私の心の支えになり、協力してくれて、色々立て直してきて、今は感謝でいっぱい。

そして、私はこの数年、魂さんのことがオープンして、様々な体験をしてきた。

こんなにも地球の波動は重いのか、傷つくとはこういうことかって、たくさん浄化をしてきて理解しました。

だからこそ、喜びでいきたい。

私はもう、地球での来世はありません。

だから、今のお父さんやお母さんに会うのも最後。

今回最後だから、精一杯やって、

やり切って、カルマを作らず、みんなにありがとうって言って、

感謝して還りたいんだ」

 

私の話を聞きながら、目を輝かせて、

魔女さんがいう。

「苦しみすらも愛おしいのね。

慈悲ね!」と、感動した様子だった。

その通り。さすが、チャネルできる人。

そう。苦しんだ歴史すらも愛おしいのだ。

ここまで来れた。

 

そして、この提案をしてくれた人も、

「来世はない」という発想がなかったといって、その気持ちで生き切ることに心が動いたようだった。

 

そして、隣にいた肝心の、

酔っ払いの彼は、彼の目の前で初めて

涙を流す私にティッシュをくれて、

私の目を見てこう言った。

「もっと、(一緒に)修行しようよ」って。

 

は???

は?????

 

一瞬、耳を疑いたくなるよね。

それにはすかさず、私にはもう来世はないよ!って言った。

この人、わかってるんじゃないかしらって思ったわ。タコ。

そんなこと言ってるなら、置いていくからって、真剣に思ったよ。

 

最後に、滅多に泣いたりしない女子が、

私の連鎖からか、涙を流しながら本当の心の内を話してくれた。

せっかく話してくれてるのに、

泣くのをやめさせるために、

彼は何か言おうとするから、

ハウス!って静止したら、

「うるせー!黙れ!」って、私に言った。

彼の声に芯がなくてスカスカ。

ちっとも怒ってないやつ。

だから私に怒りも湧かない。

ほーそんなこと言うんだ?と、

私は頬杖をついて、目を見てたら、

「なに?」っていうわけ。

 

このセリフものちに伏線になる。

 

だらだらとみんなで飲みながら、

宴もたけなわ、彼が夜中にペットのワンコの散歩に行くという。

ものすごく酔っていて足元が危なっかしいので、

それに私はついていくことになった。

 

その日は満月だった。

 

満月の下、2人と1匹の散歩に出た。

 

酔っ払いの彼は、私のことはお構い無しに、

ワンコに話しかけてばかりいた。

 

いつも思うけど、言葉がない方が

彼とはうまくいく。

スキンシップをしてあげると、

大人しくなることを、この旅で発見した。

この日も満月だった。

 

彼は、新月と満月のたびにやってくる。

 

こんな日が来るんだな。

 

散歩から帰ってきて、

翌日、私は用事があり、

早朝には出ないといけなかった。

だから、これがこの日最後で、

私はどうしても、彼にしたいことがあったんだ。

 

ヒーリングして、わかっちゃったから。

戦っていること。

苦しんでいること。

引き受けちゃっていること。

 

なんだか急にふざけてやりたくなって、

私が彼の両手とわたしの手を合わせて、遊んだ。

私の全体重かけても、受け止めてくれた。

「重い」って言いながら。

私は、「押し返せ!」と言って。

 

そうやって全部受け止めるから、

ボロボロになるんだ!押し返せ!

 

それを見て、仲間の女性が、

彼に「幸せだね。幸せを噛み締めてね」って言う。

彼の周囲の長年付き合ってる女性たちは、

彼の孤独を理解してるんだって知った。

 

抱きしめてあげたかったんだ。

 

お前が孤独なのは、最初から知ってる。

 

酔っ払って

椅子にもたれて半分眠ってる彼に、

挨拶をしながら握手を求めて、

その手を引っ張って、ハグして!って

言うと驚いてる。

半ば強引に彼を立たせて、ハグをした。

私の口から出た言葉は、「元気で」だった。

 

こんな時、彼は私の右手を

強く握って離さないんだ。

強く握られていたのを覚えている。

だから片手のハグになっちゃった。

この時の強さは忘れられない。

 

私は何度だって、

本気で別れの言葉を言うのだ。

それは、あの時、ああしとけばよかったと後悔したくなくて、

もしかしたらこれっきりで、

会わないかもしれない。

だからこそ、その瞬間を大切にしたいんだ。